2016/07/31
7月終わる

選挙と芝居三昧の7月が終わる。

某日。
夫が来て、7月最後の芝居を一緒に観に行く。
「ヒトラー最後の20000年〜ほとんど、何もない〜」@本多劇場。
北九州と大阪と新潟はこれからだね
独裁者の矮小さを皮肉ってとんでもなくアナーキーになるのかなと
思っていたら、方向性としてはそっちなんだけど、
私の好きなシモネタ&くだらない悪ふざけテイストがばんばか出てきて。
笑った笑った。

ちょっとほかの芝居や劇場をディスるセリフも
ちょいちょい出てきて、胸がすく。

それにしたって、ホントにくだらないの。
まっとうな大人たちがここまでばかばかしいことを
真剣に取り組むこと自体が一種のメッセージ。

全体としては、犬山イヌコと山西惇にリードされていくので、
カオスに見えて、いくつかのの流れが収斂されていく。
大久保清風の古田新太が男子小学生のようにふるまうわ、
賀来賢人、肌荒れするんじゃないかと思うほどのメイク早変わりだわ、
小林幸子レベルの扮装で空中でジタバタする成海璃子がいるわ。

わ、こんな仕掛けやっちゃうのね!とか
こんな格好しちゃうのね!とか、
想像をスコーンと超える「ばかばかしさ」が清々しい。

昔、WAHAHA本舗で観たような驚きの扮装で全員が踊りまくるという
きわめて楽しい時間も用意されている。
やや春画調というか、漫☆画太郎調のデフォルメも施され、
観る者を脱力させること間違いない。

パンフレットにも驚き。
漫☆画太郎画伯の激しい絵が視界を遮る。

夫と行ってよかった。
夫もシモネタとナンセンスが好きなほうだから。

で、夫が大量に買ってきてくれた
静岡のきんつばをむちゃくちゃ食べまくる。

関東できんつばって四角いんだが、
静岡の一部では丸くてよもぎ入りの皮で包まれている。
パッと見は大判焼きのような感じ。
このあんこが絶妙の塩加減で、
しょっぱいんだけど甘い。甘いんだけどちょうどよい甘さ。
酒の肴にもイケる…私は甘党なので。

某日。
高校の同級生と再び飲む。

新宿の一部では客引き禁止なので、
居酒屋店員さんたちは店の前で紙もって立ってるだけ。
話しかけちゃいけないんだってさ。
入ったはいいけど、居酒屋ってやっぱりマニュアルで動くのねぇ。

44歳5人集まれば、そりゃ話は昭和だわ。
最近スマホに替えたIは得意げにポケモンGOを見せてくれた。
でも数日で飽きると思われる。
実際、Fはもう飽きたという。

こんなもんだよなぁ、流行って。

高校の同級生とたくさんつながっているFが、
当時の教員の近影を見せてくれた。
Y先生という女性で、いつも語尾に「御意?」と聞く
不思議なおばちゃん先生だった。

Y先生の写真を見たら、28年前とまったく変わってない!!
びっくりしたわ。
ちょっと顔が長いけれど、個性的で素敵な女だったと記憶している。

Y先生は私がアルバイトをしているドーナツ屋に来たことがある。
公立だけどアルバイトは禁止だったような…。
でもY先生は「頑張ってるわね!」と言って
ドーナツを買ってくれたと記憶している。

うちの学校は「おちぶれた左翼」と「でもしか世代」のアジトのような
教員構成で、生徒に興味のない教員や生徒の自立を尊重する教員が多かった。
快適な高校生活だったと思う。

そんなことを思い出しながら、飲む酒、うまい。

久しぶりにひとりハシゴ酒をして、
バーのマスターMさんから
「下半身がグローバルだと免疫力強化に役立つ」
という説を聞く。あら、じゃあ、私、かなり免疫力最強だわ。
隣で飲んでいた金融男子、失恋ほやほやだが、
うじうじしないで前向きになっている姿勢が好ましかった。
男はうじうじ悩む人も多い気もするが、
彼のように数日間でぐっと立ち上がる人もいるもんだ。

姉が作ったししとうが案外うまかったので
のっけておこう。
辛くない、むしろ甘い
表面に穴があいていたら
虫のマンションになっている可能性があるんだけど、
大丈夫だったみたい。
っていうかフライパンで空焼きして食ったら超うめえ!
虫がいたかもしれないけど、うまいからいいや♪

さ、8月!

Posted by 吉田潮 on 2016/07/31 at 14:33:44




2016/07/22
都知事選と芝居三昧

うちの家族(実家のほう)は千葉県民のくせに
都知事選に興味津々だ。

全員が宇都宮健児氏のファンで、
唯一都民で有権者の私にいろいろと言ってくる。
言われるまでもなくけんじファンだよ、あたしも。
うつけん

が、出馬断念。至極残念。
宇都宮陣営の会合があるというので、
某日にお邪魔してみた。福島瑞穂氏も来ていた。

宇都宮さんのすごいところは、
さまざまな事例に精通していて、
具体的な政策や施策を即座に提案できるところだ。

会合で『あなたの困った』という質問に対して
即答してくれた宇都宮さん。
貧困に対しては、あふれるアイデアとプランがあって、
「公契約条例」で対応するなどの具体案をわかりやすく教えてくれた。

そういえば出馬した4候補の合同記者会見で、
すべてに対して具体案をスラスラと話したのは宇都宮さんだけだったよね。
それじゃない感あふれる発言しかしない他の候補者に戸惑ったもの…。

オリンピックも上っ面の話だけしていた他候補と異なり、
夏開催じゃなくてずらしたいって唯一言ったのが宇都宮さんだったよね。

ともあれ、
芋焼酎が好きな宇都宮さんを生で見られて、よかった。
都知事選は断念したけれど、きっと違う形で開花すると思う。願う。

某日。
姉が久しぶりに上京。
姉と姉の友人Kさんとガストで飲んだくれる。

姉は猫としかしゃべっていないような隠遁生活者なので、
かねてから友達がいないんだなと思い込んでいた。
が、ちゃんといてくれたことがありがたい。

Kさんは姉が高校生の頃に留学したときからのお友達で、
アメリカのホストファミリー宅の不満や愚痴を
お互いに文通で解消していたという。
そうか、当時は1980年代。メールなんてない時代。
ワシントンとカリフォルニアで頻繁に文通して、
心を通わせていたんだって。

本来ならバブルのうま味を存分に吸い取って
浮かれまくる世代のふたり、
若い時に荒波へ飛び出しただけあって、
精神的自立心も人権意識も強い。

私の近所の友達、カメラマンSさんのスタジオにもお邪魔して、
地方に活路を見出す話もする。
Sさんの燻製を肴に今度パーティをしようという計画も。

姉がもってきてくれたお土産。
トマトと松丘とうふ
松丘とうふは、ふわっふわの生地にごまあんを挟んだ和菓子。
不穏な材料は一切入っておらず、豆乳ベースでとにかくふわふわ。
チョコレートのほうは生地もチョコ味、挟んであるチョコクリームも
なんだか懐かしい。ソントンのチョコペーストみたいな。

トマトは生ゴミからたくましく生えるという。
最近のトマトって糖度がやたらに高かったり、外連味たっぷりの味がするんだけど、
姉のトマトはなんというか純朴。甘くはないし、青臭いわけでもなく、
「僕んち貧乏で農薬とかハウスとかないの。野ざらしで育ったの」
という純粋な新聞配達の童貞みたいなトマトなのだ。
ありがたくいただく。


某日。
今月は芝居ウィーク。気が付いたら4本が鈴なりに。

その1
パルコ劇場改装前最終公演
蓬莱竜太の「母と惑星についておよび自転する女たちの記録」。

奔放で欲望に素直な母親・斉藤由貴が亡くなった後、
3人の娘たちが母に対する思いを巡らせるという物語。
しっかり者だが男にはゆるい長女役の田畑智子、
手癖が悪いが楽観的で怠け者の次女役に鈴木杏、
斉藤の精神的虐待の被害者と自覚している三女・志田未来。

行動や仕草、マインドが母親に似てきたことを
誇らしげに思うか、舌打ちしたくなるほどイヤだととらえるか。
決して毒母の話ではなくて、
女の子が人生で最初に遭遇する人間のオンナのモデル
「母親」をどういう位置づけにするか、という話でもあって。

蓬莱竜太の「終わりに向かって、うわっと点が線になっていく感じ」は
やや弱かったけれど、手練れの4人の女優の魅力は充分堪能できた。
鈴木杏って、舞台で映えるわ。空気感抜群。

その2
初めて観に行った鹿殺し
劇団鹿殺し「名なしの侍」

今まで観に行ったことがなくて、今回初。
今、15周年記念で過去の公演をネットで公開している。
これってすごい大盤振る舞い!
で、千葉雅子と峯村リエの「岸家の夏」だけ観たんだけど、
これは絶対面白いだろうなと思って、ぽちっと予約。

ものすごく楽しいお芝居だった。
生演奏+隊列ダンス+殺陣+任侠、的な。
目に耳に入ってくる情報のエネルギー値がハンパなく高い、熱い。
腹の底から笑うという面白さではなくて、
肉体を酷使することの面白さが直に伝わってくる感じ。

堂島孝平の歌声がめちゃくちゃよくて、鳥肌もの。
歌手ってすごいよ。歌声で見ず知らずの人の心を掴むんだから。
菜月チョビのCHARAっぽい歌声もキュンとくる。

舞台が客席に向かって傾斜しているのもすごい。
あれ、目の錯覚じゃないよな。実際にかなり傾斜してるんだよな。
そのうえで繰り広げる見事なダンス&殺陣&集団行動。
息を呑みっぱなしであっという間の2時間だった。

その3
個人的には超豪華な顔ぶれ
松尾スズキの「ゴーゴーボーイズゴーゴーヘブン」

アジアっぽいけど中近東っぽさもある、架空の国が舞台。
その世界観に浄瑠璃と和楽がマッチング。

歌舞伎っぽい場面もあれば、京劇チックな場面もあり、
昭和初期の夢の世界のような奇譚感もあり、
漫画オマージュも2時間ドラマオマージュもあり、
なんでもありなのに、混沌がうまいことひとつへまとまっていく。

とにかく笑える。壮大な割に小ネタも満載だし、
大人計画の面々+ゲスト出演陣が超豪華すぎて。私のツボ。

寺島しのぶ、相変わらずの脱ぎっぷりのよさは女優界で無双。
鈴木京香に爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。
手コキのジャパゆきさんシーンは絶対、若松孝二「キャタピラー」オマージュだし、
つげ義春のあの世界観をまさかしのぶが独演で表現するなんて!
驚きとともに、松尾スズキの抱く印象を脳内スキャンした感じ、楽しかった。
たぶん「ありのままの前歯」「「コクのある場末感」は
松尾スズキが抱くしのぶの印象だと思う。言葉のセレクトがすごい。

吹越満、華麗なるステップ、飄々とポージング、
軽やかな動きに魅了される。ヤギの着ぐるみ着てるのにかっちょいい。

ハイバイの岩井秀人がこれまた適温のお芝居で、
暑苦しい大人計画の中に放り込まれて、独特の低体温を発揮。
いわば、ひそかなぬるま湯攻撃。私は完全にやられた。あの役に。

岡田将生の美少年っぷりは舞台上からも発せられるオーラで悟る。
本当に美しい。性別を超えた美しさ、もっと他でも生かされるといいな。

阿部サダヲは今回大人の役。軽快さはちょい封印。でもしっくりきた。
顔田顔彦と近藤公園もキャッキャした男子感にぴったり。
安定の暑苦しさは皆川猿時&村杉蝉乃介で。尻割れてるし。

とにかく抱腹絶倒したものだから、
帰り道、渋谷駅構内をずっとニヤニヤと思い出し笑いしながら歩く。

今日は新作落語でシュワッチ。
今月最大のお楽しみは来週だ!

仕事…してるよ。8月は仕事だYO。
単行本と雑誌で追われる予定DAYO!

9月から東京新聞で月一くらいで原稿書くことになった!
超嬉しい!「風向計」にて。

フジ「みんなのニュース」は
7月25日、8月3日・4日・23日、
9月5〜9日に出演予定。17時半頃。

TBSの検証番組「TBSレビュー」は8月7日朝5時半〜放送予定。

Posted by 吉田潮 on 2016/07/22 at 13:13:45




2016/07/16
7月があっという間に

日記じゃなくて月記になりつつある。

某日。
友人の誕生日お祝いパーティー。
自分としては女中頭のつもりでフリフリエプロン、
でも何かが違う…。
体がデカイからエプロンが極小…
おかしいな、ものすごいデキる女中頭のつもりだったんだけど。
怠惰な女中たち
ともあれ、生誕祭。
主役が老舗和菓子などを用意してくれて、
女中Cがステキデリ&セレブケーキを用意してくれて。

私はレンタル執事を注文。
素晴らしく教育された執事の斎藤。
しつけのよい子犬のような顔で、
オーダーにこたえてくれる。
写真は割愛するが、レンタル執事、悪くない!かなりいい!

今はレンタルおっさんとかレンタル家族とか、
人材を短時間派遣してくれるビジネスがたくさんあって、
利用すると結構面白いよ。


某日。
友人CとSJと女3人で新大久保&歌舞伎町ツアー。
サムギョプサル食べて、
韓国のボーイズバー&ガールズバーへ繰り出す。

ボーイズバー、日本のホストクラブとは異なり、めちゃ安い。
韓国ボーイたちは皆身長が高くすらっとしている。
そしてビジネスモードの笑顔や振る舞いがなんとも楽しい。

誰がナンバーワンなのか、誰がオーナーなのか、
そういうところばっかり気になっちゃう。でもよくよく見ていると
その力関係なんかが見えてきて、面白い。
オーナーはサービスで歌いながら、女子に流し目を送りながら、
金勘定して会計をするという荒業。
カウンターは女子が鈴なり。いやあ、なかなかすごいな。

ガールズバーは、女の子がこれまた可愛くて、
気はきくし、話もちゃんとできる。
女でも楽しく安く飲んだくれられるシステムが素晴らしい。

某日。
父のことで実家に来ていた姉に便乗して、
姉の家へ。農作業手伝い。
田舎暮らしの恐ろしい弊害を聞く。
まさか今この平成の時代に?ということも。
連綿と続く負の遺産、人間は本当に恐ろしい生き物だ。

それに比べて猫らはカワイイ。
ミケちゃんとシマちゃん

今回は距離をかなり縮めることができた。
なんと今まで警戒しまくりだった母猫デッコちゃんが
私のブラッシングを受けてくれたのだった。
しかも毛玉とれるとれる。

外猫デッキくん
外猫のデッキ君は首右側に大きな傷ができていて、
治りかけなのか、ものすごい強烈なニオイを発していた。
いつもならデッキ君もブラッシングしまくるんだけど、
今回は強烈なニオイと膿汁にびびって、できなかった…。

はだしのゲンでピカを浴びたオジサンの
世話をするゲンを思い出す。
体から発する悪臭と傷口に群がる蛆虫を
ゲンはとってあげるという話。
私は、はだしのゲンにはなれない…。卑怯なヤツだ…。
ごめん、デッキ君。

姉の畑

すぐに赤くなるトマト

今回の任務は草刈り。
簡易充電式の草刈機を駆使して、雑草を駆除する役割だ。
しかし、モノの数分で腕が痛く重くなる。
かなり軽いやつなのに。しかも途中で動かなくなる…

姉は本格的な草刈機を使って、わしわしと雑草を駆除していく。

草刈機

ガソリンとオイルを調合したり、
刃の手入れをするその姿はなんというかたくましい。

何も食べず、昼前から蜩が鳴き始める夕方まで。
意識が遠のく瞬間も何度もあり。

結局、草刈はほとんど姉がやり、
私がやったのは井戸水くんだり、肥しを運んだり、って程度。
最下層農民って感じだ。役に立たない割に肉体疲労がハンパない。

家に帰ったら愛猫キクが「浮気してきたわね」と警戒していた。

某日。
高校の友人から突然の誘い。
みんなで東京駅付近で飲むっつう。

オッサン化が激しい家庭人A井とH本、
シングルライフを謳歌していやがるF、
子供が思春期、ようやっと手が離れたマダムA、
うぬぼれサービストークがほれぼれするほど清々しいKちゃん、
相変わらずの天然っぷりK。
私とH本以外はラインだのフェイスブックでつながっているらしく、
そこに入れてもらった感じ。

それにしたって、Aに久しぶりに会う。
Aは私が離婚するときに、夜逃げを手伝ってくれて、
しかも洗濯機を買ってくれた恩人でもある。
子供も大きくなってきて、時間がとれるようになったようで。
家も近いのだが、なかなか会う機会がなかった。

みんなサラリーマンで、丸の内という場所が似合う似合う。
私だけヤクザな稼業で、服装もちょっと浮いている。
「違う人種みたい〜」と言われたんだが、確かに違うなぁ…

懐かしい昔話、サービストークも鉄板ネタもあり。
みんな大人になったんだなぁとしみじみ。
家庭のこと、仕事のこと、政治のこと、宗教のこと。
いろいろと話せて、楽しかった。

60歳くらいになったらクラス全員集まるような会をやりたい。
(その時まで生きていればの話なんだけど)


Posted by 吉田潮 on 2016/07/16 at 18:32:05




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