2016/04/23
映画の話

試写会で観たモノや
レイトショーで終演ギリギリセーフで観たモノなどなど。
忘れないよう書いておこう。

「TOO YOUNG TOO DIE」
いろいろあって公開日が延期に
クドカン映画で長瀬智也主演ときけば、
「うぬぼれ刑事」「タイガー&ドラゴン」「IWGP」で間違いなく
面白いに違いない。ということで早々に試写会で観たのだけれど、
不運にもバス転落事故と重なり、公開が延期に…。
6月には公開が決まったようでちょっと安心。

試写で観たけれど「もう一回観たい」「ブルーレイ出たら欲しい」
と思わせるほど、私の好みどストライクだった。
長瀬智也もめっさカッコイイのだが、
神木隆之介の童貞感も微笑ましい。
古舘寛治のちょうどいい塩梅の出番がツボ。
尾野真千子が今までにないどんくさい印象の役柄で新鮮。
物語の展開も「いったりきたりの疾走感」をウハウハ楽しめるので、
ああ、クドカンテイストここに極まれりと。

「俳優 亀岡拓次」
スナックのママが杉田かおる!
安田顕が微妙な立ち位置の脇役俳優を演じていて、
面白かったかと聞かれたら、うーん、なんだけど、
あの世界観は好き。安田顕出演作で好きなのは
圧倒的に「変態仮面」という私の好みからすると、
カメタクはほうほうふむふむ、と淡々と観た印象。
スナックママが杉田かおるってのが心にヒット。

「ヒメアノ〜ル」
ホントは苦手な系統の作品なのに…
森田剛&濱田岳の狂気凶暴陰惨な映画。
暴力と性暴力を描く映画は正直、苦手。
怖いし、ビクッとなるし、後味の悪さが口の中に血の味を感じさせるから。
でも、この映画は…自分でも驚いたんだけど、
ラストシーンで泣いてしまった。不覚にも。
たぶん原作にはない描き方なのかなと推測するのだけれど、
自然と涙がツツーッとでてしまって。あの演出に脱帽。落涙。
ゴー&ガク、すげーなっつう部分も多々あるのだけれど、
あのもっていきかたにはホントほだされたわ。

「下衆の愛」
渋川清彦のかっちょよさ名作パケのパロディというセンスもいい
友人Sさんの友人が出演しているという映画。
実はSさんは内田監督も知っているというので、あらあら、これは観なくちゃねと。
前から渋川清彦も気になっていたので、ワクワクして観に行く。

渋川清彦は平成の世にしては激しくクズな男なんだけど、
下衆という言葉はもしかしたら「欲望に素直」という解釈もできるのかなと。
あまりに性欲に素直すぎて、生きづらそうな、でも蔑むべき男。
映画監督でワークショップ主宰なんだけど、
女にだらしない。主演女優に恋しちゃうんだけど、手ひどく裏切られる。

とにかくクズみたいな監督やプロデューサーがばんばか出てきて、
そいつらの虚膜に淡々と乗っかろうと目論むのが
女優の内田慈、っていう痛快さも。

でんでん、津田寛治、古舘寛治…個人的にはたまらんラインナップ。
ラストシーンも好きだし、音楽もよかったなぁ。
DVD出たら買わなきゃと思わせる何かがある。
新宿二丁目や下北沢のロケ地も何か思わせるところがある。

テアトル新宿でレイトショーだったのだが、
内田監督と次回作品に登場する若手俳優さんも登壇する
トークショーがついていた。
伊藤沙莉&須賀健太、子役出身で実力派が出るらしく。
確か佐藤二朗の映画「MEMO」に出ていた韓英恵も出演。
つまり「下衆の愛」に関係ない人々の登壇だったのだけれど。
これはこれでお得感。
テアトル新宿はわりと舞台挨拶やトークショーを頻繁にやっていて、
しかも登壇者との距離感もかなり近い。
自分の好きな役者が出る作品だったら、めちゃくちゃお得。

「下衆の愛」は9日間で撮影したと聞いて、驚愕。
内田監督、ちょっとハリウッドザコシショウ似なんだけれど、
低予算でもぐっと掴む映画をこれからもどんどん撮って、
海外へ殴り込みかけてほしいなぁ。

「海よりもまだ深く」
テレサ・テンの歌声が…
試写会で観る。5月公開の是枝裕和監督作品。
今の時代、クズ男萌えがブーム。
阿部寛演じる売れない小説家は、これまたクズで。
愛すべきクズ感はどことなく「結婚できない男」を思い出させるけれど、
もっとチャーミングかな。

希木樹林が素晴らしく「ごく普通の年老いた母さん」を演じていて、
もう自分の母親とダブるダブる。
優しさと懐の深さとちょっと意地悪で保守的なところ、
あの世代の日本の母さんたちは皆こうなんだよなー。
セリフの端々に、動作の端々に、ちょっとずつ滲み出ていく母親像。

突飛な出来事が起こるわけでもなく、ハラハラさせる展開でもなく、
怒りや涙を誘うわけでもなく(笑いはちょいちょい誘う)、
ごくごく普通に、淡々と、家族の日常を描き出す117分。
だからこそ心にジワジワと染み込むものがある。
テレサ・テンの歌はいいなと改めて思う。

Posted by 吉田潮 on 2016/04/23 at 15:51:13




2016/04/21
誕生日イベント

某日。
私は4月6日生まれ、父は4月8日生まれ。
友人Lちゃんと花見がてら、
誕生日を祝ってもらった。
しっかりどっしりチーズケーキ

44歳、来年は四捨五入したら100歳だなぁ。

某日。
父が正気で誕生日を迎えるのが残り少ないだろうということで
姉と実家へ誕生日祝いに出かける。

姉の注文は全種類だったけれど

トップスのケーキに75歳の祝いをほどこして。
父にケーキを持たせた写真もあるのだけれど、
もうなんというか表情がいかにも認知症でしのびないので、
ケーキだけにしておこう。武士の情けじゃ。
それでも父はケーキをペロンとたいらげた。
ショートケーキのほうを。

だんだんと虚ろな時間が増えているようだけれど、
父に切手を貼った絵葉書を数十枚渡してある。
「毎日私に書いて、ポストへ投函しろ」と言ってある。

そう、名付けて向田邦子作戦。
向田邦子の妹がひとりで疎開することを心配した親が
葉書をたくさん渡して、「元気なら○を書いて送りなさい」というエピソードね。
妹は文字が書けないのだけれど、○なら書けるっていうことで。

最初のうちは元気な○が書かれて送られてきたのだけれど、
だんだん○が小さくなっていって、向田邦子は胸がつぶれる思いをした、
というイイ話。

それをまねて父に託しておるのだが。
だいたい3日に1度、来る。
右下に流れるような、垂直が歪んだようなライン。
象形文字のような、崩した文字。
それでもまだ全部解読できるから安心。
そのうち解読できないような文字になるのだろうか。

文字を書くこと、そして投函するために家を出ること。
手指を使うこと、短い距離でも外へ出ることを強要するプロジェクトなのだ。

一方、母は母で絶賛断捨離ブーム中。
思い出の品もぼっこぼこ捨てていく。
ビデオテープが数十本入った箱を出してきて、
「これ捨てようと思って」という。

いやいやちょい待て。
そこには父の書いた文字。
旅行や結婚式や日常の映像が入っている様子。

これは観たいなと思って、全部ひきとって、DVDに落とす業者に送付した。
ひとまず10本分。

中身を全部チェックしたのだけれど、
私が中学2年生のときのテニスの試合を朝から晩まで撮影したものがあった。
自分の中ではこのときの試合の印象は
「私のせいで負けた屈辱と後悔の塊」。
ま、一応、船橋市で3位になったのだけれど(プチ自慢)、
私がミスしていなければ、もっと上に行けた…
コーチであるヤクザみたいな先生に
「お前のせいで負けたんだぞ!」と怒られた。
そんな苦い思い出しか残っていない。

ところが、この映像を観ると、父の思いが伝わってくる。
姦しい女子中学生がごっちゃごっちゃに入り乱れる、
風が強くて砂埃の舞う市立運動場の屋外軟式テニスコート。

そこに朝から晩まで、父はひとりでいたのだ。
私の映像を撮るために。
おそらくこのとき父は45歳。ちょうど30年前だ。

娘の映像を撮影するために、ほぼ1日中屋外で
カメラを構えてくれていたのだと今になって知る。
涙が止まらないよ、父ちゃん。

やっぱり親ってすごいなぁ。私は一生子供のままなので、
せめて親が楽しく穏やかに往生できるよう、なんとなく頑張ってみる。

閑話休題。
実家からそのまま姉の家へ。
猫5匹を愛でるため、そして姉の家の桜を見るために。

おそるおそるのシマちゃん

コデッキくんとミケちゃん

姉の家の桜。病気らしい
桜の木からナントカっていう草が生え始めていて、
どうやら病気らしい。ナントカってのが思い出せない…シメコロシじゃなくてなんだったっけ。

朝食。タマネギサラダが辛くてうまい

手前が4匹の母のデッコちゃん。奥はコデッキ&ミケ

一番臆病なキーちゃん(左)とシマちゃん

デッコちゃん(母)とキーちゃん(オス)は基本、人間を信用していないようだが、
警戒を解き、子猫どもの気を惹くために、
必死でパタパタを振り続けた。右手首腱鞘炎になるほど。
めちゃくちゃ可愛いんだけど、浮気している後ろめたさがある。

その後、姉とメシへ。
単線の久留里線は奥ゆかしさがある

喜楽飯店は有名なお店よ

昭和のドヤ街感がいいでしょ
久留里駅前にある喜楽飯店は
とんねるずの「きたなトラン」で紹介されたことがあるお店。
ここは私が幼少の頃からある。
焼きそば食べたのに、写真撮るの忘れちゃった♪
でも懐かしさがある。薄暗い路地に入り込んだところにあって、
父も大好きだった店だ(あら、まるで死んだような言い方ね)。

そんなわけで、家族とともに過ごす日を増やした月だった。

某日。
友人Sさんと四ツ谷から浅草まで歩く。
意外と近いんだなあと痛感。ダラダラ歩いて約3時間で到達。
洋食「ぱいち」でフライ定食を食べて、仲見世通りぶらついて帰宅。
近いなんて言ってたけど、翌日は全身筋肉痛に…。

某日。
友人と、ハイバイ「おとこたち」を観に行く。
「男子の一生」をこんなにうまくコンパクトに舞台化できるのか!
菅原永二の姿に思わず自分の父を重ねる。
前の「夫婦」のときもそうだったんだけど、
ハイバイの芝居は必ず私に父を想起させる。

某日。
夫と大人計画の「あぶない刑事にヨロシク」を観に、本多劇場へ。
あぶ刑事オマージュではあるんだけれど、
まあそこは大人計画なので、おバカの連打連打。
皆川猿時の汗&汗&汗!そして定番の人工呼吸を愛でる。
池津祥子の「ヤリマンとマドンナの違いがわかっていない女っぷり」、
荒川良々の「100人中86人がカワイイと思う仕草」、
もうね、舞台としてのつなぎが悪くてもいい。笑いっぱなしでいい。
パンフにはブロマイドつき

その後、夫の先輩がやっている焼鳥屋へ。
20年前の話に花が咲き、すっかり泥酔。
翌日使い物にならなかった…ふたりとも…。
夫がものすごく楽しそうだったので、ストレス解消になったかな。

一緒にベン・スティラーの「LIFE」を観て、
お金と人間をめいっぱい投入した映像に感動した。

ああ、数週間あっという間に。
というか2016年はもう3分の1が終わってる!

Posted by 吉田潮 on 2016/04/21 at 12:02:16




2016/04/02
熱海&小諸&花見

どどっと仕事を終えて旅と遊びの日々に突入。

●●●愛欲の熱海へ。●●●
前に行ったのは秘宝館狙いだったんだけど、
今回は下衆旅5人衆。
漫画家のまりえちゃん・ニューさん・プウさん、編集みぃと。
みぃアテンドのもと、素晴らしくゲスくてゆる〜い旅へ。

当然、話題はゲスい不倫話。話を聞きたくてうずうずするも、
はばかられる話題なので、ぶらぶらしてから。
熱海だョ!全員集合虐待されるお宮の気持ちになってみた

かんきつ類のように見えるマグロの尾っぽ

元・明るい遊技場
熱海の何がイイって、昭和感だと思う。

喫茶店ショーケースにはホコリを被ったサンプルが並び、
昭和のフォント(今はないであろう懐かしの書体)があふれ、
興味をそそる店名が多い。
書体と響きがいい

懐かしい、ベルばら調の書体。ATAMIと名付けたい

この書体はATAMI2と呼びたい

珈琲が美味しいんだろうなと

ウィークリーじゃなくてマンスリーでもなくて

店主の政治的思想が垣間見える

奈落の底の酒場洋子は次回ぜひ

比較的暖かかったので、海へ。
まりえちゃんが「熱海って海があったんだ」とつぶやいていた。
え、熱海なのに?! その感覚がむしろ新鮮。

踏み込んだって

儚く消えるのよ
海っぺりにあった「恋人の聖地」。
恋人同士で来て、なにやら手形に手を合わせると、
なにかが起こるらしいけれど(詳しいこと忘れちゃった)…
桂由美の怖ろしい罠が待ち受けている
きっと桂由美のウエディングドレスを宣伝するためのもの。
結婚を否が応でも意識させるための観光スポットか。

いてもたってもたまらず駅前喫茶店へ。
サンプル天国
しかしまだエンジンかからず。この喫茶店の親父さんがちょっとかっこよかった。
ハイボールぐびぐび。

宿についたらそりゃもう。
妙にスタッフ人数の多い宿で、たぶん観光学校かなんかの
研修施設を兼ねた宿なのかなと。
アイパーで後ろにリボンをつけていた女中さん(正司敏江っぽい)が
記憶に刻み込まれる。

貸切風呂があると聞いて、5人で入る。
超狭い。四角い檜風呂に5人入ると、まずそうな押しずしみたいな状況に。
ニュー&プウさんが
トラウマにならない前に、この入浴体験を脳内から消し去りたいと言っていた・・・。

夕食も朝食も部屋だし。ありがたい。
なぜか弘田三枝子の話題でもちきりに。you tubeで確認しちゃったヨ。
「お人形のような」という形容詞は
決して褒め言葉ではないと認識する。

翌日は来宮神社へ。一応みぃのプランは毎回パワスポ巡りなので。
鳥居はヒールを履いていたら確実に頭部直撃する低さ
この神社は営業販促に手練れが入った、やり手神社だ。
そもそもパンフレットやら造りがオシャレイマドキ風。
しかもお守りの効能がかなり細分化されていて、
酒難除とか手術安全まである。

ちょうど祈祷をお願いしていた人がいて、
それが生演奏だった。笙とかひちりきとかがライブ&生音。

さらにはカフェがこじゃれている。
体の芯まで冷やしてくれる甘酒スムージー
甘酒スムージー、めちゃくちゃ美味しい。
生姜をトッピングできるんだけど、この時期、飲むと
体の芯から冷やすことが発覚。指先の感覚を失ったわ。

熱海城へ行って、あ、いや、語弊があるな、
熱海城の入口まで行って、ひなたぼっこして。
街ぶらぶらして、射的やって、黄金柑買って、餃子食って帰ってくる。
射的の景品。カバ&マヒナスターズ

●●●小諸へイチゴ狩り●●●
よるのひるね主催、イチゴ狩りへ。
よるひるさん、Tヤコ、Nさん、Sさん、Mーなと6人旅。
つっても、いつもサービスエリアのハシゴで満腹になるという
B級グルメ貪欲ツアーなんだけど。

小諸の布引へ。ここはイチゴの棚が高め段と低め段の2段になっていて、
背の高い私にはちょうどええ。
同じく背の高いNさんも
「カルピス劇場のヒロイン気取りで、イチゴをつまんで歩いちゃったわ」だって。
ああ、そんな感じね。肩に鳥が止まってる感じ?
結構広くて、そして…暑い

章姫と紅ほっぺ、だったかな

小諸といえば蕎麦なんだけど、
平日2時過ぎに蕎麦屋がやってねー…。
昔、ウルトラ警備隊にいました、みたいな顔した立ち食いもどきの蕎麦屋で
とりあえずすする。

さぞや真田丸効果で観光客が来ているに違いないと思いきや、
小諸にはその波が来ていない様子。
でも私の好きなフォントがあったので、記録に残しておこう。
ハッシュパピーとか売ってた

無骨&ロマンスを感じさせるひらがな

南国風味を北の地にて

この書体をKOMOROと命名する

最近思うんだけど、車に弱くなった。
熱海の時も今回の小諸も、ちょいと車酔いした。
三半規管の老化かな。

Tヤコの家政婦話がめちゃくちゃ面白くて、
一瞬、家政婦やってみたいなと思ってしまった。

あ、イチゴ、すごくおいしかったよ。63個しか食べられなかったけれど、
今度は泊まりがけで行きたいなぁ。

●●●花見●●●
実家近くの桜っぷりを観に行く。

もうひとこえだな、満開まで

花よりも野良猫に目が行く。

黒白は自然環境になじまない色だね

母の作ったゴツい昼飯。

でもこれで育ってきたの

そして同日夜、文京区の播磨坂へ。
完璧な宴会をセッティングしてくれたことに感謝。
素晴らしき宴会

夜桜お七

♪楽しかったひとときが〜今はもうーすぎてゆく〜
カックラキン的な感傷にふけっている。
舞台上の巨大な箱が閉じていく感じよ。

Posted by 吉田潮 on 2016/04/02 at 14:43:54




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