2013/03/31
城の崎にて

志賀直哉の「城の崎にて」を思い出すような事件が勃発。
写真も撮ったが、グロいのでやめておく。

ある朝、ベランダの扉を開けて、
猫のブラッシングをしようと思ったところ、
サッシの桟のどんづまりに、へろへろとしたナニカが
へばりついているのを発見した。

そういえば、2〜3日前から
サッシの締りが悪いな、老朽化しているからかな
と思っていた。

じーっと見ると、手がついている。
え、手?!

トカゲだった。いや、トカゲじゃなくて、
イモリ?調べたらイモリっぽい。

ちょうど体の中心部をサッシに挟まれ、
圧死していた。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

国語の教科書にのっていた「城の崎にて」を思い出す。
主人公が何気に石を投げて殺してしまったイモリ。
私も同じようにうっかり殺してしまったのだった…。

そしてもうひとつ思い出したのが
神沢利子「くまの子ウーフ」。

ウーフはある日、家の中に迷い込んだ
ちょうちょをつかまえようとして、窓で挟んで殺してしまう。
殺してしまったことで泣きじゃくり、
ちょうちょのお墓を作るウーフ。
そこへ友達のウサギだったかタヌキだったかがやってきて、
「ちょうちょだけなぜ泣くの?ウーフはこの前、
お尻でアリをつぶしても笑ってたじゃない」
と問いかける。
ちょうちょを殺してしまったときは泣いて、
アリを殺してしまったときはアハハと笑い飛ばす。
ウーフはその温度差(差別?)を指摘されて困る、みたいな。

私もゴキブリは目の敵にして殺すけれど、
クモは基本的に殺さない。守り神なので。
で、イモリに対してはごめんなさいと唱えた。
うーむ。

つうか、この都会でなぜ家の中にイモリ?

その疑問は姉が解消してくれた。
「高知に行ったとき、一緒に連れて帰ってきたんじゃね?
ANAに一緒に乗ってきちゃったんだよ。それでお前に新宿にて殺された」

この話をしたところ、友人S子からも提言をいただく。
「謎の生物、高知出身だというのは非常に納得です。
最後に上京できたのは彼にとっては名誉だったと思いますよ。
やっぱり下等動物といえども、都は見たかったはずです。
直接の死因は、空港でのX検査による被爆かもしれませんし」

いえ、明らかに圧死でした…私が殺生しました。
でも弔いは行わず、ティッシュに包んで捨てました…。合掌。
本当にごめんなさい。

Posted by 吉田潮 on 2013/03/31 at 16:13:23




2013/03/30
怒涛の3月

潮名義ではない本名の仕事が
ゴゴゴゴゴと音を立てて固まってやってきて、
もうゴールデンウィークどころではなくなった。
不景気の時代にありがたやありがたや。
でももうキャパ超え。表面張力も不可!

某日。
1年間出させてもらっていた「知りたがり!」が終わった。
私自身のまさぐりネタが枯渇したり、
企画がなかなかうまくいかずに難産も多々あったのに、
どっぷり付き合ってくれたディレクターさんたちに感謝。

テレビまぁさぐりコーナーだけでも
ディレクターさんは10人以上。
本当におつかれさまでした。

普段ほぼひとりで仕事をするわけで、
テレビの「チームワークで一つを仕上げる」仕事は
とても新鮮だった。
スポーツのような、演劇のような。
ワクワクとドキドキと緊張と脇汗と、
40歳人生の折り返し地点にして
貴重な体験をさせてもらった。

花束までいただいちゃって、
「あーなんか芸能人みたい♪」とチョイうるっと。
そのあと、ディレクターさんたちと完全下ネタ飲み会に。
私の中の「中二男子」がむくむくとカリクビ、
もとい、鎌首をもたげたのだった。

普段テレビを観ない友達からも
「最終回だけはなぜか観ることができた!」と感想をもらった。
「横尾忠則ワンピ、素敵だった!」とお褒めの言葉もいただく。
瞬間しか映らなくても横尾忠則の絵柄とわかる人が
多いことに驚き。
さらには、Iちゃんから「テレビおつかれさま」のプレゼントが届く。
獺祭!ちびちびしゅわしゅわ飲ませていただこう。

通常使わない筋肉を使う体験。
かいた脇汗はおそらく1リットル以上!
1年間のお礼をこめて、お台場方面に向かって敬礼。

某日。
高知へ。
尊敬するMさんとお友達の皆さんと宴会。
日本酒をがつがついただき、
鳥の声で目覚め、滝の音を聞き、細胞リフレッシュの2日間。
改めて高知は日本のフランスであることを悟る。

某日。
日本舞踊を国立劇場へ観に行く。初めての体験。
観ているだけで「腰が痛くなりそうな」動きだ。
その筋肉の使い方に感銘を受け、
さらには頭で考えていた日本舞踊とはまったく異なる
コミカルな動きに驚く。
誘ってくれたCちゃんに感謝。

某日。
シアターコクーンへ「八犬伝」を観に行く。
阿部サダヲ、近藤公園、尾上寛之、津田寛治ら、
小柄で躍動感あふれる役者陣に感嘆の声をもらす。
女形を演じた中村倫也の尻が女性以上にセクシーだった。

八犬伝といえば、どうしてもイメージは
真田広之。角川映画的な。

芝居は殺陣シーンが結構多く、
見応えがあった。田辺誠一のでくのぼう感がいい意味で目立つ。

何よりも生の和太鼓演奏が
客席の尻にまでびんびん響くのが刺激的。
太鼓をたたく男性の背筋の美しさといったら!
セブンスターのCMを思い出した。

チラシの中に、来年の芝居で気になるものを見つける。
山田孝之主演、福田雄一脚本、
「フルモンティ」のミュージカルだって!
絶対観に行こう。

某日。
いつもなら4月に両親と新宿御苑で花見なのに、
今年は桜の気が早くて、ちょっとズレてしまった。
なんやかんやと忙しくてお花見をしていない。
でもベランダに桜の花びらが数枚散っている。
春だなぁ。

某日。
疲れていたのか夢を見ることが多くなった。
ほとんどが記憶に残らないのだが、
夫が東京に来る前日に淫夢を見た。

なぜか西田敏行。よりによって西田敏行。
雑魚寝状態で複数の人間がいる場所で、
西田敏行があの調子でしゃべりかけてきて、
私のクリトリスをしれっと4回撫でる。
たった4往復なのに、なぜかイク。
味をしめた私がメス犬のように腰を突き出す。
そこで西田敏行はなぜか和菓子(あんこ玉のようなもの)を
私の後ろの穴に詰め込む。和菓子でヨガる私。

なんて夢だ!(バイキングの小峠風に)
夫に話したら、「じゃ4回でお願いします」だと。
4回じゃイカねえよ(我が家杉山風に)

某日。
骨折以来休んでいたマッサージを再開。
「肩がガチガチに固まってるし、だいぶ太った?」
と先生。ええ、ええ、運動不足で食べ過ぎで。
肩と腰が悲鳴を上げている。
太もも裏まで攣っている感じ。

もうすぐバカボンパパと同い年に。
ちょっとテコいれしないと、もたねえな。

Posted by 吉田潮 on 2013/03/30 at 00:46:51




2013/03/05
横尾忠則現代美術館

やはりどうしても呼ばれている気がして、
神戸出張にかこつけて
行ってみた。横尾忠則現代美術館。
王子動物園も行きたかったが

天気がよくて目の前にある
王子動物園も非常に気になったのだけれど、
今回は横尾まみれになるのが目的。

たぶん、以前の記憶では
2002年の東京都現代美術館の個展だったかと思う。
つうか展覧会カタログを購入したので
日付がわかっただけ。
日記を読み返してみたら、2002年10月27日、
最終日に駆け込んでいたことが発覚。
10年前の日記を読んでみると、
精神的にいろいろと不安定だった時期を乗り越えた
いいタイミングだったみたい。

そんなときには横尾忠則。

今回は「ワード・イン・アート 字は絵のごとく 絵は字のごとく」。
文字が書き込まれている作品を中心に展示。

対象物を描いて、その横に文字を書いてしまう。
たとえばコップの絵を描いて、その横に「コップ」と文字を書く。
「これは子供がよくやることだけれど、
実にプリミティブなこと」という芸術的寛容なとらえ方。

私の場合、あまりに絵が不完全で
つい説明あるいは言い訳したいがために
文字を書いてしまう。
本当に絵だけで表せないもどかしさ。

なーんてことをつらつらと考えながら
どっぷり2時間。気づいたら2時間。

そういえば先月の霊能者が
「人嫌いなんだから、ストレス解消するなら人のいないところ。
平日の美術館とか行ってみたら?」
なんてことを言ってたっけ。

Kさんから聞いたコラージュの精神的効用。
横尾作品にもコラージュがたくさんあり、
観るだけでも何かスッキリさせてくれる効果があったような。
うっかり横尾まみれでいろいろと買い込む。

しかし。
神戸は初めてかも。
神戸で新鮮だったこと。

●六甲ライナーの窓ガラスはなぜか自動で曇りガラスになる。
決まった場所だけでシャッと曇りガラスになる仕組み。
あれ、何のため?
近隣住民の方の生活を覗き見しないよう、ってこと?
景色を楽しんでいるほうとしては、ちょっとびっくり。

●テレビ番組が微妙に異なる
当たり前だけど。週遅れのドラマとか
関西のテレビ局制作のバラエティとか。
へえぇ、この人がこういうところに出るのかぁと。

●神戸の夜景はみっしり感
山裾がみっしりライトで埋め尽くされる感じ。
段々畑のような感じでライトアップ。
点描画っぽくて面白かった。

●新神戸駅って意外と小さい
ホームの裏手からサワサワと水の流れる音。
そこで気づく。
私が行ったのは、いわゆる神戸ではなく、
神戸の端っこであるということ。

ああ、そういえば、USJ行きたいわ。
友達がUSJに精通しているので、ガイドを頼むつもり。
そんときはがっつり大阪と神戸と楽しみたい。
今回は横尾どっぷりで満腹。

Posted by 吉田潮 on 2013/03/05 at 20:01:18




2013/03/01
CBGKDCMRN21

他人のチンコ久しぶりに観たわ
暗号みたい。
シブゲキ!! でナイロン100℃の
「デカメロン21 〜或いは、男性の好きなスポーツ外伝〜」
を観てきた。
昨年末に予約していた芝居。

つい先日、仕事で会ったKさんから
コラージュの話を聞いていた。
無作為の写真を感覚だけで切ったり貼り付けたりする
コラージュは、精神的によい効果があるという。

Kさん自身は不思議なことに
コラージュをしていると、無意識にいろいろな予測を示唆する
ことが多いんだって。
予知、じゃないけれど、コラージュを作った後で、
思い当たる出来事やキーワードが出てくるのだそうだ。
無意識のパラレルワールド、という話もされていたのだけれど。

コラージュか。
ご近所友達Sさんもコラージュアートをやっている。
精神的な作用がいいのかしら。

と思っていたら、
ナイロン100℃のお芝居が
なんというか、こう、コラージュっぽくて。

映像ありお芝居ありダンスあり、
一つの物語ではあるんだけれど、
わざとつぎはぎしてあって、観る側は飽きない。
暗転すらストーリー。つなぎ目なのにクッション。

セックスにまつわるお話なので、
もっと激しいかなと思っていたら、意外とぬるめ。
でも面白かったし、あっという間に終わってしまった。
これで6900円なんて安い、と思わせる。

ムラっとさせられるところもあれば、
誰もが胸の奥にしまってある「禁じ手」みたいなものを
ふっと取り出されて、恥ずかしくなるようなところも。
イヤン、そこは脳内にとどめさせて、という部分ね。

3月24日までやっているので、
ぜひご覧あれ。

Posted by 吉田潮 on 2013/03/01 at 12:58:45




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