2013/08/14
灼熱スペイン旅

どっぷりきっちり夏休み。
20年以上の付き合いになる友人Mと。

学生のころからスペインは行ってみたかった。
第二外国語がスペイン語だったわりに、
覚えているのは
「ここでタバコ吸っていいですか」
「トイレはどこですか」
「とりあえずビール」
「オナラするオカマ」
程度という情けなさ。

しかも、スペインの歴史も
宗教も美術もまったくわかっていない。
でも今更予習は間に合わない。
なにかひとつでも予習を、と思って、
なぜかセルバンテスの「ドンキホーテ」を読んでおく。
しかも長いから岩波少年文庫の簡略版ね。

ドンキホーテは騎士物語を読みすぎて、
自分が騎士だと勘違い(妄想)しちゃったキチガイの爺さんの旅物語で、
サンチョ・パンサという、これまたアホな従者とともに
スペイン各地を巡って、大迷惑をかけまくる。
(どうしてもサンチョ・パンサをパンチョと記憶してしまう。伊東のせいだ)

読んでみたら、なんという迷惑な!って憮然とする話なんだが、
サンチョが意外といい味を出していて、アホはアホなりに
実は正論だったり、本質を突いた意見だったりして、面白かった。
そんなふたりがスペイン広場に。
やせぎすのドンキホーテと小太りのサンチョ

とにかく暑い。からっとしてるが、
肌がジリジリと焦げるくらいの日差し。

プラド美術館ではガイドさんが
ゴヤやベラスケス、エル・グレコの絵を主に解説してくれた。
ゴヤは馬が下手だとか、サインがどうの、とか、
手を見れば気合の入ってない絵かどうかわかるとか。
ベラスケスは宮廷画家のわりに、リアルに絵を描いちゃうもんだから、
見てくれの悪い人々からたびたびダメだしくらって、
描き直させられていたとか。

ガイドさんの独断と偏見による解説は面白いっちゃ面白い。

エル・グレコは全体的に面長で、なんだかいちいち阿部寛っぽいなあと思いつつ。
個人的にはボッスの「快楽の園」をじっくり観たかった。
ちまちました宗教絵で、日本でいえば地獄図みたいなもんね。

トレドの街並み。
カテドラルとかアルカサールとか

で、ラ・マンチャの風車。
頭のおかしなドンキホーテが巨人と間違えたという風車。
愛馬ロシナンテが、主の無茶ぶりで大けが、肩の骨外しかかったってやつ。
今はまったく動かず。
遠目に現代の風車、風力発電が見えたりもする高台。
そんなに大きくはない

メスキータ(モスク)も観たんだが、写真が非常に不出来。
アーチ形の天井が地震大国ニッポン人から見ると、ドキドキ。
イスラム教とキリスト教の争いの結果。
侵略するも建物壊さず。文化は残す。

劇的にメシの写真を撮っておらず。
つうか撮っても、ほとんどがまずそうで観るにたえない。
コルドバのスープ、サルモレホ。
おいしそうに見えないけど、割と濃厚。
しょっぱい。白いメシ食いたくなる
スペインはスープ系で、にんにくをわりとぶちこむモノが多い。
ガスパチョもソパデアホも、にんにくふんだん。

んでもって、ワインが安い。ボトルで頼んでも2000円いかない。
サービスでワインがついてるときもあったので、
わりとゴブゴブ飲んでいた。カヴァも安い。

セビリヤへ。
今回猫の世話を頼んだ母が
「セビリヤの絵皿が素敵だったわ」と恩着せがましくつぶやいていたので、
絵皿探す探す。しかし重い重い。
大皿2枚、小皿6枚。すでにスーツケースが23kg。大丈夫か。
スペイン最大の聖堂右側の塔がヒラルダ

アルハンブラ宮殿。シエラネバダ山脈をのぞむ高台に。
あまりに暑くて、猫しかとらず。
日陰なら肉球も安心観光客にこなれた様子。1ユーロよこせと言い出しそう
あちち

糸杉の庭園とかものすごく美しかった。
内部のタイルの配色が結構好み。
実際はもっときれいな色

グラナダの誰かの家。盗撮。
絵皿は飾るものなのね。
ステキと思っても日本じゃ無理

白い村とロバ車で有名なミハス。
地中海を風景として愛でたのは初めてかも。
つうか地中海ってどこまでが地中海だっけ
ちっさな闘牛場に入って、闘牛士顔ハメ画像をとったり、
闘牛場内でアホの坂田ダンスを披露。友人Mが。
アホの坂田ダンスは非公開

で、ようやっとバルセロナ。
サグラダファミリア。どうやら2026年に完成するらしい。
13年後。54歳。うーむ。
クレーンがねぇ…内側。すっごい太い柱

ガウディシリーズ、一応おさえておこう、と思って。
カサミラカサバトリョ
金持ちの文化は残され、引き継がれていく。
貧乏人の文化は消去されていく。なんてことを考えつつ。

で、今回の旅のメインはダリ。
アゴアシメシ枕つきのツアーにのっかって、いろいろと観て回ったんだが、
ダリの美術館だけはツアーに入っていなかった。
友人Mと離団して、電車に乗ってフィゲラスへ。
バルセロナから約2時間。

クロワッサンの壁に卵の天井。行きたかったんだよ、ここに。
フィゲラスは遠かった
やっぱり人気みたいで延々1時間待つ。
普段行列しているところには絶対行かないんだが、
ここは別。並んでいる間に気を失いかける。
チケット購入まで1時間並ぶ

入ってすぐの大ホールには
あの有名な絵が。ガラの後ろ姿(裸)を描いているんだけど、
遠目に見るとリンカーン、ってやつ。
その上の裸の男も気になるけど

残念ながら全体の完成図を観るには時間がなくて、
よこっちょから撮影。メイ・ウエストの顔に見える配置ってやつね。
大空真弓っぽい

ダリドア。
フランス人姉ちゃんが入っちゃった

写真をたくさん撮った割に手振れがすごくて、
自分でも驚くほどがっかり。
今回はとにかく軽くしたくて、最軽量のデジカメを
持って行ったんだが、うーむ、機能的には微妙。
友人Mのカメラに期待。
ただし、あまりに小さいカメラなので、
イタリアンで働くスペイン人のお兄ちゃんが感動して、
ちょっぱられそうになる。
ニコン、誇れるニッポンの技術。

そうそう、タパス食べようと思って入ったらイタリアンだった、という
笑える話だけど、ピザもムール貝もワインも美味しかったので
まったく問題なし、悔いなし。
ムール貝はメヒージョ。

今度スペインに行くなら、
バルセロナだけにしぼって、現代美術館とか
ピカソ美術館とか、バルセロナダリ美術館にも行きたい。
んでもって街中を散策したい。

バスで南下する旅だったので、目に焼き付いてる風景が
基本、ひまわり、オリーブ、ぶどう、松の畑。畑。畑。
めんどくさいから植えてほっときゃ実が育つ作物が多いんだそうだ。
ま、この気候だし。
オリーブの収穫、ちょっとやってみたいな。
風呂敷広げて、ゆさゆさ木を揺するんだってさ。

治安が悪いといわれていたけれど、そうでもない。
タバコせがむ謎のおばあちゃんとか、
プラスチックカップをカラカラさせて小銭をせびる男、くらいだった。

そうそう、スペインのトイレはとにかくキレイだったし、
街も想像以上にキレイ。EU加盟前後で全然違うんだろうな。
空の青さ、海の青さ、人の陽気さ。いい国だ。

友人Mとともに感じたこと。
それは「落書きは世界共通の書体」だということ。
なんつうか、もこもこ膨らんだような書体とか
ギザギザした書体なんだけど、
世界のどこへ行っても同じ書体なんだよな。
日本も同じ。アルファベットがもこもこ。
フリーメイソンのメッセージなのか? なんて笑ってたんだけど。


Posted by 吉田潮 on 2013/08/14 at 14:34:13




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